旧渡辺村、太鼓と食肉産業で知られる人権の町「芦原橋」。ある意味この場所も大阪DEEPゾーン極北の地といった感じだが、駅前で食べる所があんまり無いのが不便なところである。そんな芦原橋駅近くで大阪環状線のガード沿いにあったのがこちら「ニューなに和」。素朴な下町の大衆食堂的な佇まいだが店先の看板に「かすうどん かす丼」と書かれている通り、この店では大阪のとりわけ食肉関係産業のある一部地域でしか食べられない「あぶらかす」を使った料理を食べる事が出来る。
おばちゃんが一人で切り盛りしているだけで決して繁盛していた訳でもないが、昼飯時にここで家庭料理のような「かす丼」を胃袋に掻き込んだ。しかし次に来た時はもう廃業してしまっていた。この街も莫大な税金を投じて同和対策事業が行われてきたにも関わらず、みるみる寂れる一方である。
