木更津温泉ホテル

木更津市

今時、木更津で温泉ホテルと言えば公私混同疑惑で辞任した某前東京都知事が政治資金を使い家族旅行で行きまくっていた事で有名なホテル三日月あたりを思い浮かべるのだろうが、誰も来なくなって閑古鳥が鳴いている木更津駅西口の古臭い寂れた街中にも実は昭和の時代に栄華を誇った温泉ホテルが存在していた。

その名も「木更津温泉ホテル」。そのまんまなネーミングのホテルだが、まだ高度経済成長期の勢いがあった昭和48(1973)年に建設され、当時は木更津市内で最も高い建物だったらしい。富士見通り側から見ると一層年季が入った木造三階建ての旧館も残っていた。京葉工業地帯の関連企業のお偉いさんが木更津芸者をはべらせてウハウハしていた様子が容易に想像できるのであるが、ホテルの周囲はかつて花街だった名残りで如何わしげなスナック街にもなっている。このホテルの窓から木更津みなと祭の花火を眺めてはどんちゃん騒ぎを繰り広げていたのだろう。

我々が訪問した2011年当時には既に廃業していたものの管理人が巡回に来ていたようでホテルの玄関に自家用車が停めてあったのを確認している。東日本大震災の揺れで建物の構造に問題が生じたのだろう、その後建物自体も改修される事もなく2014年秋頃に解体され現在は更地となっている。

木更津市 木更津

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