JR京浜東北線蕨駅東口に程近い場所にある商店街。日本一面積の狭い蕨市を代表する商店街となっていて飲食店や普段遣いできる各種店舗が揃っているものの、お安そうなディスカウント衣料店がやけに多かったり、この場所ではイトーヨーカ堂もディスカウント形態店「ザ・プライス」に衣替えしていて安物買いの需要の高さに応じている。人通りも非常に多く賑わってはいるのだが、一方で商店街を歩いていると目に付くのが若い中東系の外国人がコンビニやパチンコ屋の前でたむろしている光景。
ご存知の通り、埼玉県蕨市やその周辺の川口市を含めたこの一帯を中心にトルコ系クルド人が数多く暮らしている「ワラビスタン」と呼ばれる土地となっており、政治的事情で難民申請をしているものの一向に認められず、不法滞在者となり入管法違反で身柄を確保されたり、また月一回の入管への出頭を条件に身柄を開放される「仮放免」状態のまま、いつ強制送還されるか分からない状況のクルド人が多数蕨市周辺で長期間暮らしている。そして二世として日本に生まれ育ったクルド人の若者がこの付近でたむろしているのである。
夏になるとクルド人の若者が集団でセブンイレブンの前に電線の鳩の如く一列に並んでは「ガリガリ君」を頬張る姿が見かけられる。ガリガリ君が最近一本60円から70円に値上げされてしまい、収入源の限られる彼らにとってはさぞかし死活問題であろう。
