新大久保、高田馬場、早稲田の三駅の真ん中、副都心線が最近出来るようになるまでは新宿区内の陸の孤島のような場所だった、大規模団地。団地に取り囲まれるようにある戸山公園には箱根山があり、山手線内側では最も標高の高いエリアでもある。
江戸時代には徳川家庭園の「戸山荘」、戦時中までは大規模な陸軍用地「戸山ヶ原」、終戦後には米軍に接収され兵舎として使われていたという激動の土地でもある。軍用地として使われた事があるため、最近になって大量に人骨が見つかったりと色々と不気味な現象が絶えない。
早々に接収が解除となって、昭和24年には既に都営団地が造成され始めたが、本格的に大規模団地が建ち始めたのが昭和40年代。今ではすっかりオールドタウンで、巨大な老人ホームのような風情を放っている。