京葉線屈指の団地だらけタウン「稲毛海岸」には1970年代に整備された夥しい数のUR都市機構の公団住宅、千葉県住宅供給公社の県営住宅が乱立しており、都心からの距離の遠さもあって家賃相場もお安く、埼玉の川口芝園団地と同じく中国人世帯の流入が著しく「千葉のチャイナ団地」と称されている。特にJR稲毛海岸駅から南側の高洲二丁目団地、高浜団地といった一帯にとりわけ中国人が多く暮らしているという。
確かに団地のゴミ捨て場には中国語表記も見かけられるし、団地のベランダに中国人がよく使う国際放送受信用巨大パラボラアンテナをデデーンと構えているお宅もちらほら。しかし芝園団地のような高層棟が重なるのではなく、ひたすら五階建ての中層棟がだだっ広い土地に延々と連なるばかりで飽きるしショッピングセンター的な場所も限られているので、自転車が無いと生活するのもままならず、散歩するのも根気が必要そう。
実際、自転車をパクられた住人によるものと思われる怒りの張り紙が見られたりする所は非常にリアルだ。遠い場所だと駅から徒歩20分以上掛かるし、駅前まで行かないとろくに店舗もないので、足腰の弱った老人が買い物難民と化しているケースが多いという。一方で元気にスイスイ自転車を漕いでいるのは大抵中国人だ。江東区の辰巳団地に似た哀愁を感じる団地である。