これが日本の首都の玄関口「東京駅」から目と鼻の先にある光景だとはとても信じ難い程のダークゾーンが千代田区大手町に存在するJR線のガード下である。JRの在来線各線と新幹線がひっきりなしに頭上を行き来し大勢の通勤客を運んでいる中、足元に広がるのは昼間もまともに陽の光が当たらないガード下の通路。人通りも少なく、この場所は常にホームレスのオッサン達がたむろしている。東京駅構内や周辺のオフィス街なんかはどんどん綺麗になっていくのに、この場所だけが何も変わらず、薄暗くじめじめした空間、それはまるで戦後の敗残兵の生き残りのような佇まいだ。