物件情報
人口減少社会が続く一方で増加する外国人移民、いずれ迎える日本の多国籍化。そんな中で日本にもイスラム教徒(ムスリム)にとっての祈りの場が全国各地に開設されつつある。大阪市西淀川区にもそういう場所があるというので訪れた。阪神本線千船駅から徒歩7分ほどの場所にある「大阪マスジド」である。
大阪マスジドは2001年に西淀川区出来島に開設され、その後同区中島に移転、それから2010年になって同区大和田四丁目にある「修成建設専門学校」の建物を借り上げ、4階建ての大型モスクとして開かれるようになると、関西圏のムスリムの祈りの場として多くの外国人が訪れる場所となった。大阪マスジドの一階にはハラール食材店もあり、祈りを終えたムスリム信徒がここで食料品を買って帰る事もできる。
さらに大阪マスジドの真向かいのマンション一階部分の空きテナントにパキスタン人経営の「大阪ハラールレストラン」がオープン、本格パキスタンカレーが食える穴場とあってムスリム以外にもその手のマニアな日本人も訪れる名物店となり、数年後には隣接テナントを買収し店を拡大している。他にもパキスタン料理店が数軒集まっており、主にパキスタン人コミュニティーとして勃興している様子が見て取れる。埼玉県八潮市の通称「ヤシオスタン」と並ぶ、言わば「ニシヨドスタン」と形容すべき生活空間に変貌してしまっている。
物件写真
大阪マスジドと大阪ハラールレストラン
2010年に現在の四階建てビルに移転、入口は男女別
本格パキスタンカレーが食える大阪ハラールレストラン
マスジド、ハラールレストランに隣接する「修成建設専門学校」
ランチはビュッフェ形式で食べ放題、1200円也。普通に旨い
もう一軒あるパキスタン料理店「シタラハラールレストラン」
八潮同様、西淀川区のパキスタン人も中古車販売業者が多い