那覇市の南東、島尻郡南風原町にある黄金森公園、ここに沖縄戦の最中、沖縄陸軍病院の地下壕群が相次いで建設されており、傷病兵の治療を行う野戦病院として使われていた。まともな治療器具や薬品もない中で麻酔なしの手術を強いられるなど戦況の悪化によって環境は劣悪なものだったといい、南部撤退の際には身動きが出来ない重傷者に自決を強いる事となった。その地下壕群のうち比較的保存状態が良かった「20号壕」が2007年から一般公開される事になり、事前予約でガイドを同伴させて壕内に入って見学する事ができる。壕内には南部撤退の際に持ち出せなかった医薬品類の瓶などが埋められた状態で発見されたものが展示されている。他にも公園内には「憲法九条の碑」があるなど、沖縄独特のイデオロギー的な側面も見られる。
沖縄陸軍病院南風原壕群20号
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