糸数アブチラガマ

南城市

沖縄本島南部は沖縄戦末期の激戦地が数多くあり、逃げ場を失った住民達が隠れた「ガマ」と呼ばれる天然の洞窟がそこかしこに点在している。ひめゆり学徒隊が居たのは有名な「ひめゆりの塔」ばかりでなく、南城市(旧玉城村)糸数にある「糸数アブチラガマ」もそのうちの一つだった。元々は糸数住民の避難指定壕だったものが南風原陸軍病院の分室となり、軍医や看護師、ひめゆり学徒隊が配属され、このガマの中が野戦病院として使われていたが、米軍に発見され黄燐弾や火炎放射による攻撃を受け、重傷者は自決を強いられるなどして多くの犠牲者を出している。

壕内は見学可能(有料)で、近くにある南部観光総合案内センターで受付を済ませて、ガイドの引率及びヘルメットと懐中電灯を借りて行く事が出来る。毎年数多くの修学旅行生も訪れる場所だが、懐中電灯を点けていても中は真っ暗で足場も悪く、所々遺留品が残されているあたりが非常に生々しい。

南城市 玉城

南城市 玉城

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