那覇市のすぐ南にある豊見城市の海軍壕公園、そこには戦時中に旧日本軍が突貫工事で掘った旧海軍司令部壕があり、沖縄戦跡巡りの訪問地としては定番の場所にもなっている。沖縄戦で劣勢が続く中、当時の軍事機密であった海軍司令部壕は軍部の手によって工事が行われており、現在も保存状態が良好で、壕内の見学も可能となっている。内部は作戦室、幕僚室、司令官室、暗号室など複数の部屋に分かれているが、特に大田司令官の墨書きの愛唱歌が残された司令官室、それに当時の幕僚が自決した際に飛散した手榴弾の弾痕が壁や天井の至る所に残っている幕僚室などはなかなか衝撃的だ。
