長野市郊外の松代は第二次大戦時に本土決戦の最終防衛ラインとして極秘裏に地下壕建設が進められた場所だが、今も生々しく残る「象山地下壕」のすぐそばに展示施設がある。昼夜を問わない突貫工事で使われた削岩機などの機械類をはじめ朝鮮人労働者や慰安施設についての展示がある。まあ例によって自称平和団体系独特のサヨサヨな偏りがあって一部からは自虐史観に基づいた展示だとか批判されているのだが、我々が来た日も多くの修学旅行生と鉢合わせたし、「教育の場」としてさぞかし有効活用されているのだろう。隣接する恵明寺の墓地に、犠牲となった朝鮮人坑夫の中で身元が判明している数少ない人物の一人、中野次郎の墓がある。
