角海浜

新潟市

現在は市町村合併で新潟市西蒲区の一部となっている旧巻町に所在していた角海浜村。海岸と三方の山に囲まれ隔絶された土地に江戸時代からあった集落で、数十年に一度「マクリダシ」と呼ばれる海岸侵食現象が起き集落ごと波に持ち去られていく特殊状況下にあり、この土地で農業だけで食えなくなった村の女性は毒消し売りの行商を、男性は大工仕事などで生計を立てていたそうだ。年々過疎化が進み戦後の昭和44年には原子力発電所建設計画が上がり、とうとう最後の住民も離村、土地全体が現在は東北電力の所有となり、原発建設計画も反対運動と住民投票の結果により白紙化、かつての角海浜村に至る道は道路崩落の為に通行不能、海岸沿いを走る国道402号もこの付近だけは避けて内陸部を通っている。

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