足尾・小滝地区

日光市

江戸時代からの歴史を誇る足尾銅山周辺には人が住まなくなり荒廃した廃村がいくつも残っている。愛宕下、高原木、本山、小滝など無人化した集落が多数存在しているが特に見所が多いのが昭和29(1954)年に廃坑となった足尾銅山小滝坑があった小滝地区。最盛期だった大正5(1916)年には1万人以上もの人口があったと案内看板には書かれていたが、今では全くの廃村。山道に骨組みだけになった廃橋やかつての坑夫浴場跡などが生々しく残り、往時の生活を偲ばせる。こんな山深い場所での暮らしは如何程のものか。ちなみにこの付近には戦時中に徴用された朝鮮人及び中国人労働者の慰霊碑などもあるが、今回の訪問では見つける事は出来なかった。

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