西武新宿線沼袋駅の南西側一帯に広がる「平和の森公園」。都心にも近い中野区は広い公園があまり見当たらないが、その中でも哲学堂公園、江古田の森公園と並んで区内有数の公園とされている。元々は旧中野刑務所(豊多摩刑務所)敷地の一部で、大正・昭和にかけて、特に戦前には思想犯を多数収容していたという、随分といわくのある土地だ。その名残りとして公園の南側に法務省矯正研修所東京支所や刑務所作業製品(CAPIC)直売所などがある。
平和の森公園の園内には東京都水道局「中野水再生センター」の敷地の真上に広い芝生広場が整備され近隣の子供と子連れ家族の遊び場となっている他、弥生時代後期復元住宅のレプリカが唐突に置かれていたり、広島市役所から中野区に寄贈された被爆石を礎に使った「憲法擁護・非核都市の宣言」碑が置かれ、公園の名の通りの体裁を保っている。さらに公園にある公衆便所は中野区という場所柄、夜な夜なアッー!な方々が集まる噂が昔からある。この噂は同じ中野区内の哲学堂公園、江古田の森公園でも同様だ。芝生広場にはこれ見よがしに「上半身裸での日焼け等はご遠慮願います」と注意書きが書かれた立て札が。やっぱり未だにそういう方々が集まるんでしょうかね。