新宿区を中心に東京西部に複数店舗を構える土着的ローカルスーパー「丸正」の本店が地下鉄四谷三丁目駅前にある。なかなかに古びた佇まいの本店ビルだが、その玄関脇には謎めいた観音様が祀られている。普通のビルなのに観音様の周りだけに岩場がこしらえられ、花束と千社札で飾られた光景はオカルトチック。これは四谷怪談にゆかりのある「お岩水掛け観音」である。買い物に訪れる客が時折水を掛けて行くこともある。それがなぜスーパーの入り口にあるのか。最大の謎である。
なお四谷三丁目交差点付近のビルの屋上にはスーパー丸正の気合を感じる「生鮮食品大型スーパー首都圏出店目標300店」とでかでかと書かれた大看板が複数掲げられている。まるで一時期のヒグチ薬局（本社大阪）みたいなノリだが、昔の人ってそういう目標を立てるのが好きだったんでしょうかね。ちなみにスーパー丸正は一時期100店舗まで勢力を伸ばしたもののそれ以後勢いを失い店舗数は減少傾向にある。
