南千住一丁目、国道4号(日光街道)沿いにある円通寺は境内正面に高さ12メートルの聖観音菩薩像が鎮座しており、それが三角形の塔の中に組み込まれたような形をしていて見た目にインパクトがでかい。とんだ珍寺だなと思う訳だが、小塚原の地名の由来にもなった寺だし非常に由緒正しい。
明治維新時の上野戦争で戦死した彰義隊の隊員の遺体を円通寺の住職が集めて弔った事もあり、境内には彰義隊隊員の墓と上野寛永寺の黒門が移築保存されたものが置かれている。さらに昭和事件史に残る「吉展ちゃん事件」で被害者の遺体が発見された場所でもある。