旧神戸移住センター

神戸市

神戸の山の手・北野異人館街に程近い場所に、かつて日本政府が南米大陸、とりわけブラジルへの移住を促進していた時代の建物が残されている。明治41(1908)年、最初のブラジル移民を運んだ笠戸丸の出港から20年後の昭和3(1928)年に「国立神戸移民収容所(神戸移住センター)」の名称で開業したもので、鉄筋コンクリート製5階建ての建物は阪神大震災の揺れにも耐え抜き、国内唯一の移民収容所の建物として現存、現在は「神戸市立海外移住と文化の交流センター」として使われている。南米を目指す移民が日本を離れブラジルへ渡る船に乗るまでの最後の日々を過ごし、研修や移住の準備を進める為の施設だったという。施設入口には「ブラジル移民発祥の地」の石碑も立っており、日本の開国以降、海外移住者のうちの約4割が神戸港から旅立っていった。神戸は日本屈指の海外移住基地だったのである。

神戸市 元町

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