鹿島臨海工業地帯を抱える一大工業都市、茨城県神栖市は人口9万4千人を数える街だが、その地理的条件から近くに大きな街もなく、仕事の終わった工場労働者が羽目を外せる場所は非常に限られている。さらに工業地帯への出張族やビジネスに泊まりがけで来るサラリーマンも多い。そんな訳で人口規模に比べるとやたらと呑み屋やスナック街が多いのだが、それがある場所は市内各所に点在していて、どこが決め手なのかという概念もない模様。車移動が当たり前の街ならではか。
その中でも比較的そういった店が固まっているのが、神栖中央公園北側、神栖二丁目のスナック街である。一本道の路地にずらりと並ぶスナックやらアレやらソレ系の店の数々。田舎のヤンキーが喜びそうなラグジュアリー風味なド派手看板を並べしのぎを削りあっている。一部の店舗は潰れて廃墟になったまま冷蔵庫等大型家電の不法投棄の山となっていてカオスだ。なお、このスナック街と神栖中央公園の間にもダイナム、麗都と二軒並んで広大な駐車場を備えた大型パチンコ屋があり、地元の工場労働者の溜まり場となっている事が容易に窺える。
