2014年3月3日、柏の街を恐怖の底に叩き落とした「柏市連続通り魔殺傷事件」。柏市あけぼの5丁目の路上で犯人の男が突然通行人数人に声を掛ける、刃物を突きつけるなどの奇行に及んだ上、さらに別の通行人の男性をナイフで襲撃し殺害、その上停車中の車の運転手を脅して財布を奪い、最後に別のドライバーの車を奪い逃走するという気違いじみた事件が起きた。
事件の2日後に現場近くのマンションに住む当時24歳の男が任意同行の上逮捕されたが、報道陣がスタンバイしていた自宅マンションから出る際にテレビカメラに向けて「ヤフーチャット万歳！除悪連合軍万歳！」と叫び、犯人の奇怪な行動が全国のお茶の間に流れる始末となった。ネット上で「除悪」と名乗るニコ生主で、当時サービス終了直前だったヤフーチャットに入り浸り「除悪連合軍を結成する」と意味不明な言動を繰り返していた。
歪んだ自己顕示欲の塊で、犯行後にはテレビ取材陣に対して積極的にインタビューに応じたり、ネット上でも「俺がやったんだぞ」と自慢げにチャット仲間に話していた事も明らかになっている。その後、千葉地裁での判決公判で無期懲役が言い渡されると拍手し「これでまた殺人が出来る」と言い放ったという。
そんな狂気の事件の舞台を訪ねたが、別に閑静な住宅街以外の何の感想も出ないような場所だった。JR柏駅西口から徒歩15分程で、昼間ですら通行人も少なく夜はさぞかし不気味な感じがする場所だ。
