埼京線板橋駅東口からすぐ北側に歩いて行くと現れる、線路沿いに良い感じに煤けたオンボロバラックが並ぶ乙な酒場横丁、それが「板橋ほろよい横丁」である。それほどの規模でもないのだが小汚いバラック建ての店ばかりが並んでいて、さらに奥に進んでいくと一層狭い路地の両側にバラック酒場が密集する風景が現れる。どう見ても戦後のドサクサがらみの物件と思われるが、ただでさえ埼京線最狭とされる板橋駅周辺でも特にせせこましい街並みが残る一帯だ。ちなみに板橋駅東口のこのへん一帯の住所は板橋区ではなく北区滝野川六丁目と七丁目にあたる。狭い路地裏飲食店街だが、駅利用者にとっては近道にもなるので結構人の通行も多い。
