日奈久温泉

八代市

熊本県八代市の市街地から南に外れた、八代海(不知火海)を望む薩摩街道沿いに開かれた温泉地「日奈久温泉」に投宿する機会を得た。その名前からして「鄙びてそうな」感じがしたが当たらずといえども遠からずな感じで、「金波楼」に代表される立派な木造三階建ての温泉旅館がひしめく風情豊かな温泉街が今なお残るが、それほど観光客の姿もおらず、落ち着いた雰囲気となっている。

路地を歩けば地元民御用達の共同浴場、海鼠壁の土蔵や年季の入ったレトロな建造物がそこかしこに見られ、かつての隆盛を偲ばせるが、一方でソッチ系の劇場だとか俗っぽいものは全て廃業してしまっていて、辛うじて潰れた劇場の看板が見られるのみ。今となってはそんな艶っぽさも皆無だが、昭和の時代には南九州屈指の歓楽温泉だったらしい。

なお、一般的には戦前期に活躍した俳人・種田山頭火ゆかりの地、そして日奈久名物のちくわが有名である。

八代市 日奈久温泉

八代市 日奈久温泉

八代市 日奈久温泉

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