物件情報
横浜野毛の飲食店街に程近い大岡川沿いに川の湾曲部に沿って一列に連なる独特の建物がある。昭和39(1964)年開催の東京五輪を契機に付近の露店や屋台の店舗をまとめて作られたスラムクリアランスの成果である。所有者は「横浜市建築助成公社」。一階部分には古びた個人商店が若干残っているが現在ではほぼ飲食街ばかりとなり、殆ど商店街というよりスナック街の様相を呈している。2階の共用廊下からは眼下に流れる大岡川、遠くにはランドマークタワーなどが立ち並ぶみなとみらい地区も見渡す事が出来る。「ホッピー仙人」はじめ有名な酒場も多数あり。
2017年12月、都橋商店街ビルの建物が公社から「横浜歴史資産調査会」に無償譲渡された事が報じられた。戦後の野毛の盛り場を象徴するビルとして保存される方向で決まっているそうだ。