東北最大の都市「仙台」における戦後のドサクサバラック酒場文化の集大成と言っても良い存在がこの「壱弐参(いろは)横丁」。終戦直後の昭和21(1946)年に「仙台中央公設市場」として開設したものが前身となっていて、近くのビルの上から眺めるとバラック長屋が十数棟ずらりと密集している姿は圧巻。約100店舗がこの区画にひしめき、東北大学のキャンパスも近い事から学生の溜まり場になっていそうな若向きな飲食店やバーなんかが多い。バラックの建物も相当くたびれ気味だが、この唯一無二な存在感のあまり寂れる事もなく、再開発を名目とした建物の解体話が出たりしないのが凄いところだ。
壱弐参横丁
2014.06.17