池島・郷地区

長崎市

最盛期には人口8000人が暮らした炭鉱の島・池島。力仕事の炭坑夫達の労をねぎらう夜の街も当然ながらあった訳だが、高台の社宅がずらりと並ぶ街の中心から外れ、港へ向かう県道の脇に伸びる谷間に下る細道に入った先に隠れるように、スナック街が坂道に沿って連なっている。元々この一画は「郷地区」と呼ばれる集落で、池島炭鉱が出来る以前から存在していた古い街である。

港から社宅のある高台までの通り道になっていたはずだが、車も通れない細い坂道の路地に既に廃墟となったスナックや旅館がぽつぽつ並んでいる様子はなかなか精神的に来るものがある。昔はパチンコ屋などもあったそうでさぞ賑やかだったはずだが…唯一現役で営業していた「スナックマキ」も2014年頃店を畳んでしまい、残るは人々が暮らす若干数の民家のみである。

長崎市 池島

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