道後温泉の中心からやや外れた場所にある一画に「ネオン坂歓楽街」と呼ばれていた通りがあり、ここがかつての松ヶ枝遊郭跡で、戦後は赤線地帯としても栄えた場所だという。
ネオン坂と言う名前の通り、緩い坂道に妓楼やカフェー建築らしき建物がぽつりぽつりと残っているのが見られたが、我々が来た2011年当時で辛うじてこの状態で残っていたものの、現在はこれらの建物もほぼ解体されてしまい、いよいよ色街の残り香が消えかかろうとしている。
以前は「ネオン坂歓楽街」と大きく書かれたアーチ看板もあったらしいし、場所柄如何わしい「商売」をしていた店もちょろちょろあったみたいなんですがね…坂を登り切ると「宝厳寺」の山門が突き当りにそびえている。寺の参道が色街とはよくあるパターンですが、ここも然り。今ではネオン坂ならぬ「上人坂」という名称が用いられている。
