JR・京急鶴見駅からも遠く離れた横浜市鶴見区の臨海部、そこは京浜工業地帯で働く工場労働者が数多く暮らすガチな下町で、戦後の高度経済成長期までに大勢の沖縄県出身者が仕事を求めて移り住み、現在もこの地に根を下ろしている事から関東最大のウチナーンチュ集住地域として認識されている。そのメインストリートと呼んでも良いのが「仲通商店街」。毎年9月には関東最大級と言われるエイサー祭も開催されるガチなウチナータウンの中心である。
鶴見駅から徒歩20分もしくはバスでのアクセスになる不便な立地だが、この商店街沿いには鶴見沖縄県人会会館、通称「沖鶴会館」を中心に、土着民向けの沖縄料理専門店が何軒も立ち並んでいる。沖鶴会館の一階には沖縄物産店「おきつるマート」と沖縄料理「おきなわ亭」があり、この双方の店舗の前や建物の奥に向けて伸びる通路辺りが地元の沖縄系住民と思しきおじいおばあの「ゆんたく」スペースとなっていて雰囲気はまるで那覇のマチグヮーである。近くには沖縄そばの旨さでは定評のある「ヤージ小（グヮー）」、他にも南米系食品ストア「Yuri Shop」などが見られる。
