富山県高岡市は一部では日本三大大仏に数えられる高岡大仏や高岡城などがある北陸の歴史ある城下町な訳だが、観光客がやってくる有名な高岡大仏のすぐ近くに昭和の趣き濃ゆい路地裏横丁があると聞いて探し回った挙句場所が分からず、迷路のような住宅街の路地をうろついていたら偶然居合わせた地元の奥様が親切にも我々を案内して下さった。そこにあるのは「大仏飲食店街 ようこそいらっしゃいませ 第二日曜公休日」と書かれた看板。2メートル程度しかない道幅の路地に小さなスナックや小料理屋がびっしり連なる、戦後の赤線地帯かよと思うような怪しげな雰囲気…
そもそも飲食街の入口が高岡大仏のすぐ近くなのは確かなのだが、表の道から隠れるようにあるので、うっかり通りすぎてしまっていた。立地条件も何だか曰くありげで、とっくに殆どの店は撤退して空き家になっておりオワコン状態だと案内してくれた地元の奥様が教えてくれた。なんでこんな所を探していたの…と訝しがられたが、この佇まいを見れば無理もない話だ。それにしても「大仏飲食店街」だなんてストレート過ぎるネーミングである。
