大正筋商店街

神戸市

JR新長田駅近くにある、神戸のド下町長田区を代表する商店街、それが「大正筋商店街」である。その名の通り大正時代に開かれた商店街で、特に昭和の高度経済成長期には映画館が何軒もあるような繁華街としても栄えたが、1995年の阪神・淡路大震災で商店街全域が焼失してしまい壊滅状態になった。

その後の復興計画によって「アスタくにづか1~6番街」という再開発ビルが大正筋商店街を囲む形で6棟も建設され、商店街も近代的な姿になって復興を遂げてはいるものの、どうも商店街も「アスタ」の中のテナントも空き店舗が目立ってしょうがない上に、その空き店舗を穴埋めするかの如く「三国志」にまつわる置物があちらこちらに置いてあるのが気になる。

新長田駅前の若松公園にも高さ15.3メートルの巨大な「鉄人28号」像が鎮座しているが、「三国志」がらみのモニュメント群も含めて当地出身の漫画家・横山光輝氏(故人)に因んで置かれているもの。

商店街には長田名物の「ぼっかけ」を入れた焼きそばや肉まんを売る店舗も点在しており長田区らしさも垣間見えるが、「復興」の名の下に多額の税金を注ぎ込んで寒々しい再開発が行われた挙句、折角の下町の良さが失われてしまった、そんな一つの失敗例を見ている気がしてならない。

神戸市 長田区 新長田

神戸市 長田区 新長田

神戸市 長田区 新長田

神戸市 長田区 新長田

神戸市 長田区 新長田

神戸市 長田区 新長田

神戸市 長田区 新長田

タイトルとURLをコピーしました