かつては商人の町として栄え「関東の大阪」などとも称されていたという茨城県筑西市の下館。その玄関口である下館駅の正面にそびえるのが1990年代の駅前再開発で出来た複合商業施設「下館SPICA」である。旧下館市時代の第三セクター「下館都市開発」が1991年に建設。当初は「下館サティ」を核店舗に構えていたがマイカルの破綻で2002年に撤退、その後入れ替わり立ち代わり店が入居するもモータリゼーションの進んだ茨城県の事情から売上も上がらず、テナントガラガラでピエリ守山状態。2005年に旧下館市が平成の大合併で「筑西市」に変わり、2007年にはスピカの建物の3階と4階を市が借り上げて庁舎として利用している状態だ。民間テナントは5階に入居するコナミスポーツクラブと数店舗しかなく、完全に市役所状態。バブルの勢いでぶっ建てた商業施設の維持費負担は市の財政に重くのしかかる。