西新井と言えば東京でも有数の在日コリアンコミュニティがある土地としても知られ、かの有名な西新井病院があったり、朝鮮学校や韓国食材店、それに焼肉屋が点在していて、なんともエスニックでディープなお土地柄。
足立区興野一丁目、西新井エリアの最奥部にひかえるハードコアな下町ゾーンの一角に店を構える焼肉店「長興屋」。その渋い外観といい「アリラン料理」と書かれた控えめな暖簾といい、非常にそそられる佇まいだが、好奇心に負けて入ってしまった。まるで昭和30年代のそれを彷彿とさせる店内には酉の市の縁起物であるどでかい熊手が飾られ存在感を放つ。手前にカウンター席と座席があり、奥にも座敷があるそうです。
ここでは一品「こぶくろさし」(550円)をオーダーすべし。プニプニで歯ごたえある仔袋が生で食える店があるのは珍しい気がする。肉は卓上コンロで焼くので、煙と脂で汚れても構わない格好で入りましょう。カルビは並でもとろける旨さ。〆には名物の「肉めし」で、肉汁の旨味が染みた飯をたっぷり頂いて、お勘定は1人約2500円。お値段も控えめで素敵な下町価格。また近くに来た時は食べに来ます。ごちそうさまでした。ちなみに長興屋は竹の塚にも支店があるらしいです。
昼総合点★★★☆☆ 3.7
