寿町総合労働福祉会館

横浜市中区

横浜のドヤ街・寿町のランドマーク「寿町総合労働福祉会館」。昭和49(1974)年、この地区の日雇い労働者やホームレス、高齢者を対象にした職業紹介施設、福祉施設、銭湯「翁湯」、診療所、売店、自炊設備、娯楽室、さらに市営住宅が合体した複合施設となっていて、大阪・西成釜ヶ崎の「あいりん労働福祉センター」と共通したコンセプトを持つ9階建ての建物である。要塞の如き見た目のイカツさも然ることながら上層階のバルコニーの形状もユニークで、景気の良かった70年代建築らしい特徴がよく現れている。

この建物の前のセンター広場付近が日雇い労働者やホームレスの溜まり場となっていて、毎年夏祭りや年越しイベントが行われているのだが、普段は酒盛りに溺れるアル中オヤジが我が物顔でたむろしていて近寄り難い雰囲気がある。「飲酒禁止」の警告看板も何食わぬ顔だ。周辺の不法投棄や立ち小便等の行為も常習化しており、ハサミの絵が書かれている生々しい「立ち小便禁止」の張り紙が失笑モノである。

寿町総合労働福祉会館は2016年4月から建て替え工事の為に閉鎖され、現在この建物は解体されている。新会館は2019年4月開館予定。

横浜市 石川町 寿町

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