地下鉄千代県庁口駅に近い場所にある「千代町公団住宅」。何だか一昔前の陰気臭い公立病院のような無骨な佇まいの地上7階建ての団地で、シルバー人材センター、老人福祉センターといった施設が入居している終末感漂う建物の一階にあるやたらレトロなフォントの看板を掲げる商店街が気になってつい立ち寄ってしまった。昭和43(1968)年築、昔の公設市場に近い雰囲気でおおよそ70年代の景色がそのまま生き残っているような空間。個人経営の菓子屋や信濃庵という蕎麦屋、またしても渋いフォントの看板が気になる純喫茶などが細々と商売を続けているが、見た目半数以上は既に廃業しシャッター街になっている。
老朽化を理由に2015年7月中に閉鎖され、翌年には建物の解体が予定されているという。