千代田区の官庁街と全く同じ地名、埼玉県川越市にある「霞ヶ関」には取り残された昭和レトロ満載の商店街もある。東武東上線霞ヶ関駅から東京国際大学方面に歩いて大学の前を素通りしてそのまま10分くらい歩くと現れるのが「角栄商店街」なる意味深なネーミングの商店街。角栄ってあの田中角栄かと十中八九連想してしまいそうになるが違う。角栄建設という会社（当時）が昭和40年代に造成した「角栄団地」に付属する形で整備されたものだ。社長が角田さんで、「角田が栄える」というそのまんまな意味付けが成されている。
戸建住宅が立ち並ぶオールド・ニュータウンのど真ん中をぶち抜き、歩道部分には屋根まで付けられたしっかりした商店街だが、案の定シャッターを下ろしたまま昔の看板を掲げている店舗がちらほら。ちなみに角栄建設が整備した団地は他にも千葉県佐倉市などにも現存している。
