都営新宿線森下駅の南東にかつて「高橋ドヤ街」と呼ばれていた木賃宿が密集する貧民窟があったという。明治時代からの由緒ある細民街であるとも言われてきたらしいが実際どのような場所があるか見に行った。現在の住所では「森下三丁目」になっている付近に、現在もその流れを汲む簡易宿泊所や若干古臭いビジネスホテルばかりが密集する一画が確かに残っていた。これが高橋ドヤ街の成れの果てか。そしていかにもドヤ街らしい「木場公共職業安定所深川労働出張所」という建物もあったのだが、ここはかなり前に廃止されて、現在は建物も取り壊されて無くなっている。ちなみにこの付近には現在も住所として「江東区高橋」という地区も残っているが「のらくろーど」という商店街があるくらいで、ここは旧ドヤ街の中心から若干外れている。
