銀座至近距離という地の利の良さからタワマン乱開発ゾーンとなっている勝どき駅から清澄通りを海に向けて行くと、その突端部にあるのが豊海水産埠頭だ。その名の通り冷凍冷蔵水産物や水産加工品を中心に取り扱っている港湾施設があり、中央区豊海町一帯は水産業者の大型冷蔵庫がひしめいているが、一般的にはその事よりもレインボーブリッジが一望できる夜景スポットとして知られている模様。まあ、あんまり来る用事も無さそうな場所なのだが、実はこの豊海水産埠頭から小笠原諸島への定期船が出ているというのだ。有名なおがさわら丸ではなく、貨物の運搬を主とした「第二十八共勝丸」という船が一週間掛けて東京と小笠原の父島・母島の間を往復しているのだ。航海中の三食付きで片道18000円と随分お値打ちだが、おがさわら丸とは違い最低48時間掛かる。一生のうち一度でも乗る事はあるのだろうか…
