中央防波堤埋立地

江東区

物件情報

現地の写真だけを見ていてもここが東京のど真ん中で見られる光景だとは夢にも思わないだろう。ここは「知られざる東京」とも言える住所未定の埋立地。もとは東京湾の沖合いにある防波堤の意味だったが、周辺がすべからく埋立地となってしまい人工島全体を指して「中央防波堤」と呼ぶ向きもある。正式には中央防波堤内側埋立地または外側埋立地と呼ぶ。

1986年から第二航路トンネルが開通して江東区青海と接続され、後に「東京港臨海道路」の一部となる臨海トンネルが開通し大田区城南島とも陸続きになった事によって交通量が増加。さらに2012年2月には「東京ゲートブリッジ」が開通し、中央防波堤埋立地と江東区若洲が繋がった。しかし未だに帰属未定のため江東区と大田区の間で領土争いが起きていて、埋立地内にある建物などには暫定的に「江東区青海三丁目地先」の住所がついているらしいが、未だにどちらの区に属しているかは確定しておらず、東京都の提案する帰属案(江東区86.2%、大田区13.8%)の配分に対して、大田区側は「現場海域はかつて大田区民の海苔の漁場だった」などと反発している。

物件写真

中央防波堤埋立地:2010年撮影。東京五輪の会場として整備される予定

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