神戸空港

神戸市

神戸市中心部の三宮から神戸港沖合に造られた人工島「ポートアイランド」を超えたさらに沖合、という「離島の離島」とも言える特殊な土地に神戸市主導の開発で2006年2月、鳴り物入りで開港した「神戸空港」を訪れる機会があった。関西国際空港や大阪国際空港(伊丹空港)が既に近接している中で関西に三つめの空港が誕生した格好になっているが、空港島の埋立工事などを含めた3000億円以上とも言われる莫大な費用の殆どを神戸市が負担している事や、開港以来赤字続きで神戸市の財政を圧迫させる要因となっている事で、市民からの批判の槍玉に挙げられている。グーグル先生は「神戸空港」の検索ワード候補に「なぜ作った」「いらない」とツッコミを入れてくるのは相変わらずだし、未だに経営状態が苦しいのは確かなようだ。

神戸空港から出ている定期便の多くがスカイマークやエア・ドゥなどのLCC国内便となっていてそれなりに利用者も多いが、2006年の開港以来、一度も需要予測を上回ったことがない。空港からはポートライナーが三宮駅まで直通しているが、神戸港のはるか沖合にある地理的条件のため、三宮から神戸空港までのポートライナーの所要時間片道18分はどこから行くにしても必ず掛かる計算で、神戸空港の利便性を享受できる地域も非常に限られる。一方で神戸空港と関西空港の間を結ぶ海上エアシャトルも運行されている。空港ターミナル3階には首都圏にも多数店舗を展開する「上島珈琲店」が。そう言えばここも神戸の企業でしたね。

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