毎日満員寿司詰め状態の東西線快速電車が颯爽と通過し、アド街やモヤさまも恐らく来る見込みもないであろう街、船橋市の「原木中山」にも一応ながら駅前高架下商店街らしきものはある。「メトロセンター原木中山」と表記された看板があるが正式名称は「原木中山メトログルメ・ショッピングセンター」というらしい。
同様の「メトロセンター」と名乗る高架下商店街は同じ東西線沿線であれば西葛西・葛西・浦安・南行徳・行徳までの各駅にも存在するが（妙典駅高架下の商店街はメトロセンターと称さない）、商店街の短さでもやはり原木中山はダントツなのである。店も十数店舗しかなく、そのうち飲食店は5～6軒。昭和44（1969）年の地下鉄東西線開通時から営業していて、やや古臭い感じも否めない。商店街内の立ち食い「原木そば」とガツ盛り揚げ物メニューが魅力的な「福徳食堂」の二軒はただでさえ外食店舗の乏しい原木中山駅前では貴重な栄養供給源だ。
