公営競技の中でも最もマイナーで、全国で数える程しか競技場を持たないオートレース場の一つ「船橋オートレース場」。昭和25(1950)年に現在の船橋競馬場内に設置され、後の昭和43(1968)年に旧船橋サーキット跡地だった現地に移転して以降、2016年3月末に廃止されるまで「オートレース発祥の地」として全国のオートレースファンが集まる場所だった。
閉鎖直前の2016年初めに船橋オートレース場を訪ねると、広い観客席や車券販売窓口の多くは使われておらず、数少なくなったファンが少数精鋭でレース中の選手を応援している姿が拝めた。レース場に鳴り響く轟音の向こうには巨大な壁のように立ち塞がる小綺麗な大型マンション群。ららぽーとやIKEAが近所にあるという地の利もあって周辺地域に続々マンションが建設され、爆音を鳴り響かせるオートレース場は新住民には煙たがられるだけの存在だったのだろう。
そんな船橋オートレース場では東西売店の「あんかけ焼きそば」と「ゲソ天」で腹拵え。安定のドカチンっぷりに胃袋も大満足。オートレース場の閉鎖でもう二度と食えないギャンブル飯になってしまいました。