郡山市の赤木町には明治時代に作られた遊郭があったという。現在は殆ど面影を無くしているというが、遊郭の大門だけが残っていたというので見に行ったのだ。かつての遊郭の入口と出口それぞれ2ヶ所に残された石造りの大門の柱には「明治参拾四年九月」と日付が刻まれており、元々街道沿いにあった遊郭が明治34(1901)年にこの場所に移転した事を物語っている。
我々が来た当時、遊郭の名残りとも思えるような「一登苑」と屋号が掲げられた古いビジネスホテルが残っているのも見られたが、2011年の東日本大震災により大門が被災して崩壊する危険がある事からという事で撤去されてしまったという。よってこの写真の大門の柱は現存せず、ホテル一登苑も解体されてしまったようだ。