都営桐ヶ丘アパートN街区

北区

JR赤羽駅の西側一帯の旧陸軍関連施設跡に戦後生まれたひたすら広大な団地「桐ヶ丘団地」の中でもその北側一帯に広がる「N街区」。隣の赤羽台団地も含めて老朽化が進み団地の建て替え工事がどんどん行われている桐ヶ丘団地の中でもこのエリアではまだ殆ど工事が始まってもおらず古びた中層棟の住宅がずらりと密集する様子が拝める。しかし団地の郵便ポストを見ればガムテープで蓋がされており「不在」の文字が。かなり空き部屋も増えており、そんな空き部屋のベランダに備え付けられている給湯器が盗まれる被害も起きている。

そう言えば桐ヶ丘団地がある北区桐ヶ丘は高齢化率が56.2%(2015年、北区発表)で、都内で最も高齢化率が高いと言われる北区の中でもトップクラス。坂道も多い土地柄もあって街を歩く人の姿も少なく、高齢者住民の交通の要は赤羽駅から桐ヶ丘団地内を循環する路線バスに限られ、生活の不便を少しでも和らげようと、団地内には八百屋などの移動販売車もやってくる。

桐ヶ丘中学校及び都立桐ヶ丘高校に挟まれた団地内の公園に足を踏み入れると、そこに遊ぶ子供の姿もなく、高度経済成長期に整備された公園の遊具がまるで時を止めたかのような状態で置かれている。ある意味、昭和の日本という文明を記した遺跡のようにも思えて何とも物悲しいが、そんな北区桐ヶ丘は「都会の限界集落」と呼ばれる街の代表格になったようだ。

北区 北赤羽

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