門真団地

門真市

大阪府門真市にある「門真団地」は高度経済成長期真っ只中の昭和42(1967)年に街開きした大型団地で、その大部分が五階建ての府営住宅になっている。この門真団地は中国に居た残留孤児の受け皿として入居者が増えだし、1990年の入管法改正以降その傾向が顕著になった。中には残留孤児でもない中国人や不法入国者もいるとされる。すぐ近くの鶴見区安田付近で問題になっているゲリラ的中国人朝市の騒動も、この門真団地の存在が一因にあるようだ。

かなり古びた団地を歩くと部屋の窓に共産党か公明党のポスターがベタベタ貼ってあるのはいつも通りの団地らしい光景だが、ベランダに見える巨大なパラボラアンテナが中国人世帯である事を示している。あのでかいアンテナで中国の衛星放送の電波が拾えるらしいのだ。団地内の商店街とその周辺にはすこぶる旧時代的でレトロな佇まいだが近年は寂れっぷりが目立つ。そこに中国人向けの中華食材店や中華料理店がちょいちょい入居しているのが目に付く。