市原ショッピングスクエアビル

市原市

京葉工業地帯の一部を形成する千葉県屈指の工業都市、市原市の一応の中心市街地となる五井界隈。JR五井駅の西側を走る白金通り沿いにそびえる廃墟ショッピングモールが痛々しさを放っていて思わず目に止まった。この建物は旧「市原ショッピングスクエアビル」という名称で、昭和51(1976)年に旧市原市役所庁舎跡地に建てられイトーヨーカドー市原店を核テナントとして専門店街「市原アイモール」を含めた、街の中心的なショッピングセンターとして機能していた建物だった。しかし再開発で変わる五井駅東口の発展に取り残される形の西口の衰退(イトーヨーカドー市原店の後継店舗であるアリオ市原があるのも東口)、郊外店の進出で客足が遠のき2010年5月にイトーヨーカドーは閉店、残るテナントも年内に殆ど撤退し閉鎖と相成った。

この建物に隣接する形で店を構えていた「ラオックス市原店」もかつての旧朝日無線電機時代に千葉県内最大級かつラオックス名義の第一号店舗として昭和45(1970)年のオープン以来の歴史を誇っていたが、2009年2月に閉店。街の空洞化に拍車が掛かる形となった。ラオックスが中国人の会社になるずっと前からあった記念すべき店舗だったがその建物も再利用の予定なく解体、跡地は更地となっている。

寂れっぷりが容赦ないこの界隈を歩くと五井病院の他「旅荘入舟」の看板が掛かった怪しげな連れ込み旅館の廃墟があったり、「市原に在る教会」なるキリスト教系の施設や創価学会市原文化会館などがあり、ヘルスケア関連施設や宗教施設はお盛んだがその他は随分と微妙な街並みとなっている。

市原市 五井

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