原価率研究所竹ノ塚店

足立区

足立区きっての大貧民タウン「竹ノ塚」の片隅に2016年1月27日にオープンした「原価率研究所」なる店。新潟県に本社を置く激安「200円カレー」専門店という特殊な業態の外食チェーン店が東京都内に殴り込みを掛けてきた「都内第1号店」である。その足がかりが都内で屈指のビンボー人率の高い竹ノ塚という地域であるというのは、たまたまという訳ではなく狙ってのことだろう。

原価率研究所のホームページを見るとその経営理念がびっしりと書き込まれており、世界の飢餓状況にまで目を向けた上で日本国内に1000店舗出店という目標を掲げ、200円という価格で充分な量のカレーライスを提供し、なおかつ利益を上げて「事業」としていく壮大な計画を知ることができる。首都圏では竹ノ塚店の他に大田区の梅屋敷、平塚などに出店しているが、思うように出店攻勢が行かず撤退したり進出を断念した店舗もちらほら、理念の実現は一進一退といったところか。

我々も竹ノ塚店で原価率研究所のカレーライスを購入したが、重量は600グラムもあるドカチンっぷり。それでいて価格は税込200円(税抜きだと185円!)という信じられない低価格である。具は鶏胸肉が若干ある程度で福神漬けが僅かに乗っかっており、味も可も不可もなく「ごく普通の大盛りカレー」といった仕上がり。竹ノ塚駅から徒歩10分程度の場所にあるが、専用の駐車場がなく近隣のコンビニに停めるマナーの悪い客が多いため、店の方でコンビニの駐車場を利用しない旨の注意書きが貼られていた。

<追記>2019年時点で原価率研究所は竹ノ塚店や本拠地の新潟県内を含めて全店舗閉店しており、当初の運営会社から事業譲渡されている上、現在は江戸川区南篠崎町(瑞江駅近く)の本社のみ存在している状態のようです。ビジネスモデルとして成立させるのが難しいんでしょうかね。

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