物件情報
中間所得層のリア充が多く住んでいるイメージのある世田谷区の小田急線沿線の中でもとりわけ土着的な下町感が隠しきれない街、それが「千歳船橋」である。小田急線千歳船橋駅の北口と南口にはそれぞれ商店街があり、特に南口一帯に広がる「千歳船橋参商会」は駅前一等地に昭和のゴタゴタ感が残る、下町風情漂う商店街となっている。隣の経堂駅前がやけに小洒落ぶっているのを見ればその対照的な光景が分かる。
スーパーオオゼキをはじめ日常のお買い物には事欠かない充実ぶりで暮らしやすそうな感じもするが、飲食店はゲスな佇まいのチェーン系大衆居酒屋だったりラーメン屋ばかりだったり、学生が多い土地柄もあるが世田谷に一方的なイメージをもって憧れがちな意識高い系上京カッペ組には敬遠されそうなラインナップである。極めつけには老舗の風格漂わせる鯛焼き専門店「鹿の子」。半世紀以上、当地で「小倉あんorクリーム」の二種の鯛焼きだけで正々堂々商売をする店先の看板には、青、黄色、赤のお馴染みの三色旗が…そうかそうか!と納得する事請け合いの名物店だ。