鶴見神社

横浜市鶴見区

オシャレな港町などと言われる横浜市の中でも川崎とほぼ変わらないガラの悪さで定評のある「鶴見区」であるが、その中心となるJR鶴見駅の近くに横浜・川崎エリアで最古の歴史を誇るとされる「鶴見神社」が鎮座している。境内には昭和の時代に市ヶ谷駐屯地で割腹自殺を遂げた三島由紀夫と森田必勝が祀られている境内社「清明宮」もある地味に凄い神社なのだが、普段はひと気も少ない。

ここで毎年4月29日に執り行われる「鶴見の田祭り」がちょっとした奇祭だという事を聞きつけて見に行った事がある。鎌倉時代の昔から受け継がれてきたという古式ゆかしい行事であるが、五穀豊穣を願うだけの事はあって、ひょっとこの面を付けた男役とおかめの面を付けた女役が登場し、ひょっとこが巨大な「真ん中の足」を振り回す素振りはまるで奈良の明日香村で見られる飛鳥坐神社の「おんだ祭」に通ずるものを感じる。

実はこの田祭り、明治維新後の横浜に移り住み増加した西洋人に「五穀豊穣祈願=子作り=性的描写のある祭りを見せないようにしたい」との大人の事情で中断され、それが昭和末期にようやく地元有志の手で復活したという経緯がある。隣の川崎の「かなまら祭り」の方がよっぽどドハデでガイジンさんも喜びまくっている反面、こちらはまだまだ地味でマイナー感漂う祭りですが、奈良まで足を運べない方々は鶴見に行かれては如何でしょう。

横浜市 鶴見

横浜市 鶴見

横浜市 鶴見

横浜市 鶴見

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