アルサロアイノス

大阪市西成区

飛田新地にも近い「飛田本通商店街」のアーケード南端にある古びたキャバレーの建物。この外観からしても戦後から昭和30年代の半世紀以上前の佇まいなのは明らかだが廃業してから建物はずっとそのままの状態で残されている。「アイノス」とはつまり愛の巣か、という店名の由来を想像するのだが「アルサロ」という言い回しは関西独特で他地方ではあまり見かける機会がない。「アルバイトサロン」の略として戦後の大阪及び関西各地でこの名称の店舗が多数開業してきたが、今では死語のようだ。遊郭廃止直後の飛田新地はこのような転業アルサロが立ち並ぶ歓楽街に変わったようだ。

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