JR神田駅南口を東京駅方面に少し進んだ場所にひっそり佇む、戦後の闇市風情がそのまま残るアンダ-グラウンド横丁。夜になるとちらほら居酒屋が営業をしているものの、昼間は見ての通りの荒んだ廃墟同然の空間。知る人ぞ知るといった存在だ。
戦争直後の焼け野原になった東京で、土地の不法占拠で勝手に建てられたバラックがあちこちに見かけるが、今川小路もおそらくその名残りであろうと思われる。しかし本当に廃墟の家も多数あり、あと数年すれば撤去されてなくなってしまう可能性が高い。ちなみにこの今川小路、区境の上にあって、路地を挟んで北側が千代田区鍛冶町一丁目、南側が中央区日本橋本石町四丁目となる。