茨城県営港公園

神栖市

関東の東の果て、茨城県神栖市と鹿嶋市に跨る「鹿島臨海工業地帯」…義務教育を受けていれば誰もがその名前を地理の教科書で目にした事があるだろうが、実際にその姿を見に行くきっかけが無かったりするものである。戦後の昭和30年代、当時の茨城県知事を勤めていた岩上二郎(故人)が後進県で貧しい状況にあった茨城県民の生活向上を目指すべく、とりわけ貧しい農民と漁民が多く住んでいたというこの土地に全国的にも珍しい人工掘り込み式港湾である鹿島港を作り、昭和44(1969)年に開港、工場誘致を行った。それが日本屈指の一大工業地帯として発展を遂げてきたのだが、そんな鹿島臨海工業地帯を一望出来る展望塔を備えた、茨城県営「港公園」が神栖市側にある。

公園の入口には昭和50(1975)年の日付で当時の茨城県知事岩上二郎の名が刻まれた記念碑が置かれている。公園内のランドマークとなっている展望塔は昭和55(1980)年に竣工したもので高さは52メートル。塔の外観も内装も35年以上前のものなので結構なレトロ具合を感じさせる。200円の入場料を払いエレベーターで上の展望台に登るとご覧の通りの景色が見られる訳だ。

教科書にも載るような貴重な工業地帯を一望できる展望塔は観光資源としても一流になれそうではないかと余所者から見れば思うのだが、そもそもこの港公園へ通じる路線バスも無く、神栖市自体が鉄道すら走っていないので、案の定というか観光客らしき姿は殆ど見かけない。しょうがないのでレンタカーかマイカー、タクシーで来るしかないのだが、公園の駐車場に置かれた巨大なピーマン型のゴミ箱がやけにシュールである。

神栖市 神栖

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