真如苑総本部

立川市

かつての「軍都」として勃興した立川のもう一つの側面が「宗教都市」の姿である。JR立川駅南口から西側にとぼとぼ歩いて行くと中央線の線路沿いに現れる豪勢な宗教建築群。公称信者数90万人を誇る仏教(真言宗)系新宗教「真如苑」の総本山となっている一帯だ。昭和11(1936)年に当地に真澄寺(しんちょうじ)が開かれて以降、立川が誇る宗教聖地として現在まで続いている。戦後すぐの頃は「まこと教団」と名乗っていたが、設立者でもある当時の教祖が逮捕されるきっかけとなったリンチ事件を機に昭和28(1953)年に現在の教団名に改められている。

立川市柴崎町1丁目に真澄寺を中心とした教団施設が密集しており、付近を歩くと沢山の信者や行き交い教団専属の交通誘導警備員が多数出迎える姿が見られ、学会村でおなじみ信濃町に似た独特の物々しさを感じる。教団施設内は信者以外立ち入り禁止らしくそれぞれの施設入口付近には見張りの係員も常駐している。なお、同教団は近年周辺地域に大規模施設を建立しており2006年には多摩モノレール立飛駅近くの2万7千坪を誇る敷地に「応現院」という総合道場を開いていたり、武蔵村山市の日産自動車工場跡地の土地の一部を買収していたり、非常に力のある教団でもあるのだ。

立川市 立川

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